・クレジット:未確認
・判断基準:聴いて判断
・EVE確信度:98%
昨日公開された「名探偵ピカチュウ」の実写映画で使用されているそうですが、EVEのコーラス曲としても知名度の高いこの曲を、ついにご紹介。
皆さんの言いたいことはわかります。「・・・誰?」w
どうせ「スクール☆ウォーズ」の人気に便乗して出したんだろうと思いきや、さにあらず。ボニータイラーの「ヒーロー」の日本語版を初めてリリースしたのは、何を隠そうこの北川剛(きたがわ・たけし)さんなのです。そしてこの時点で既にEVEがコーラスをやっているのです。
歌手 | 曲名 | 発売日 |
---|---|---|
北川剛 | ヒーロー | 1984年5月21日 |
葛城ユキ | ヒーロー HOLDING OUT FOR A HERO | 1984年7月5日 |
麻倉未稀 | ヒーロー HOLDING OUT FOR A HERO | 1984年11月5日 |
というか、3作ともコーラスはEVEです。
本バージョンは、男視点の詞でなんか違和感がありますが、実は3作とも同じ作詞家、売野雅勇氏による訳詞です。北川版の詞は、葛城版とほぼ同じですが、歌手本人に合わせてより若い感じの詞になっています。
訳詞について、原曲の「I need a Hero」が麻倉版では主語を「You」に変更することにより詞の世界観の普遍性が増したと言われていますが、男視点で描かれている本バージョンで既に「You」に変更されており、普遍性云々は偶然生まれた結果なのではないかと思われます(北川版で「You」に変更→葛城版で「I」に戻る→麻倉版でまた「You」に変更)。
編曲のほうは3作とも異なり、本バージョンではまだコーラスがそれほどフィーチャーされていません。しかし、コーラスをEVEにしたこと自体が功績と言え、これを聴いたら、続く2作もEVE以外あり得ないということになったのでしょう。本バージョンの編曲は、最初はかなり違和感…というか「面白アレンジ」に聞こえますが、ホーンセクションやピアノなど演奏技術はかなり高く、聴いているうちに「これはこれでありかも…」と思えてくるから、慣れとは怖いものです。北川さん歌唱部分の「You need a ヒーロー! (ひ~ろ~)」の、(ひ~ろ~)のディレイ(あるいは口で言っているのか?w)のところがツボです。また最後がフェードアウトではなく、EVEのコーラス「んパッ!んパッ!」で突然終わるという、歌謡曲の歌番組を意識したような無理矢理な終わらせ方も聴きどころです。でも洋楽カバーの歌謡曲って、そもそもこういうレベルでしたよねw。ネバーエンディングストーリー日本語版とか(エコーのかけ方も似てますねw)。あと、EVEが無名の若手男性歌手のコーラスをやることなんてことがあったのかと思いますが、意外とこれがあるので、また追々ご紹介していきたいと思います。
ワーナーさん、東宝さん、映画でも特典映像か何かでこの「北川剛版」をよろしくお願いします。(無理
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