ユーミンの曲にもEVEのコーラスは結構ありますね。この曲が収録されているアルバムに参加ミュージシャンとしてクレジットに記載があります。ただ、曲ごとに対してではないので、聴いて確認することになります。この曲はイントロからコーラスで始まり、この部分は繰り返し出てきます。また「Take me, take me with you」のハイトーンなコーラスが印象的ですが、ここはファルセットのみなのでEVEかどうかちょっと不明なところがありますが、英語の発音的には特に違和感はありません。
レコードコレクターの方がお持ちのシブがき隊のレコード音源です。本作品は、他の曲ほどコーラスが入っていないにも関わらず、EVEの合いの手コーラス「Cats! Cats and Dogs」が強く印象に残るため、実際以上にコーラスが入っていると錯覚し、聴いてみると「あれ、こんなにコーラス少なかったっけ?」と思ってしまいますが、それだけコーラスの存在感がある曲です。曲の終わりもEVEの「Cats and Dogs」で〆ているので、コーラスの印象が余韻として残るという効果もあるのでしょうね。
EVEだとはっきりわかる箇所がなかなか出てきませんが、サビの「ずっと ずっと待ってる」のあとの英語コーラス「till you come ba~ck」や「純粋 過ぎた あなたは」のあとの「あなたは~」の合いの手コーラスでEVEだとわかります。それにしても石川秀美さん、こんな鼻にかかった歌い方でしたっけ?
訳詞について、原曲の「I need a Hero」が麻倉版では主語を「You」に変更することにより詞の世界観の普遍性が増したと言われていますが、男視点で描かれている本バージョンで既に「You」に変更されており、普遍性云々は偶然生まれた結果なのではないかと思われます(北川版で「You」に変更→葛城版で「I」に戻る→麻倉版でまた「You」に変更)。
本バージョンの編曲は、最初はかなり違和感…というか「面白アレンジ」に聞こえますが、ホーンセクションやピアノなど演奏技術はかなり高く、聴いているうちに「これはこれでありかも…」と思えてくるから、慣れとは怖いものです。北川さん歌唱部分の「You need a ヒーロー! (ひ~ろ~)」の、(ひ~ろ~)のディレイ(あるいは口で言っているのか?w)のところがツボです。また最後がフェードアウトではなく、EVEのコーラス「んパッ!んパッ!」で突然終わるという、歌謡曲の歌番組を意識したような無理矢理な終わらせ方も聴きどころです。でも洋楽カバーの歌謡曲って、そもそもこういうレベルでしたよねw。ネバーエンディングストーリー日本語版とか(エコーのかけ方も似てますねw)。あと、EVEが無名の若手男性歌手のコーラスをやることなんてことがあったのかと思いますが、意外とこれがあるので、また追々ご紹介していきたいと思います。